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株式会社クレヨン 勤務 石塚洋子さん

株式会社クレヨンに勤務して、1年目の石塚洋子さんのインタビューです。

石塚洋子さんプロフィール
2004年に脳梗塞で倒れ、左半身が不自由に。2010年8月にそれまで勤務していた会社を退職。10月からウィーキャン世田谷の在宅就労支援IT講習会を受講(イラストレーターの講座)。2010年12月にウィーキャン世田谷の推薦で、株式会社クレヨンの面接を受けて合格し、約4ヶ月の試用期間を経て、2011年4月より社員として在宅勤務で従事。

ウィーキャン世田谷との出会いを教えてください

以前からPCを勉強したいと思っていました。前の会社を辞めた時に、ウィーキャン世田谷が生徒を募集していることを区報で知って応募しました。PCを教えてくれる所は他にも色々あると思いますが、ウィーキャン世田谷はマン・ツー・マンで教えてくれるし、理事長のお話を聞いて、「ここがいい」と思いました。

講習の内容についていくのは大変でしたか?

新しいことを覚えるたびに、「こんなこともできるんだ!」と楽しくなってきました。目的や好奇心を持っていれば、辛く感じることはないと思います。内容はとても実践的だったと思います。年齢に関わらず自分で新しいものを作れるようになるのが、嬉しいし楽しいですね。

いまの仕事の内容を教えてください

ファイルメーカーで、ダイレクトメールの住所録などを作る仕事をしています。基本は在宅勤務なので、始業と終業をメールで連絡し、音声通話システムも利用しています。仕事を進めていく中で、私が「もっとこうした方が良いのでは?」と思ったことを言うと、「じゃあそのようにやってみてください」となり、私の提案が活きるとやりがいを感じます。

在宅就労で不安はありますか?

わからないことが出てきた時に、すぐに直接聞けないというのはあります。音声通話システムを利用するなど、やはりコミュニケーションをしっかりとっていくことが大切だと思います。

仕事を始めて気持ちの変化はありましたか?

障害を持って最初の頃は、それまではできたことができなくなって、「悔しい」と思ったことや、泣いたこともありました。でも、障害があるからこそ、見えてきたもの・強くなれた部分があると思います。自分自身の気持ちの持って行き方が大切だと思います。「この体で役に立てるとしたら、どんなことか?」と自分の存在が認められる方法を考えて、そこにやりがいを見出すようになりました。人それぞれに色々な能力があるはずだから、やる気があれば、チャンスは誰にでもあると思います。障害を持つ人でも、活躍できるのが当たり前の世の中になって欲しいと思います。そのために、ウィーキャン世田谷のように、障害を持つ人にもチャンスを与える、門戸を広げてくれる場がもっとたくさんあって欲しいと思います。

今後の目標はありますか?

4月から仕事と並行して、ウィーキャン世田谷のフォトショップの講座(土曜日)を受けることになっています。将来的に仕事に活かせればいいなというのと、趣味のためもあります。幸い在宅勤務で通勤が無いので、仕事の後に勉強もしていきたいと思います。

障害のある方に伝えたいことはありますか?

自分がやりたいと思うことを、どんどん声に出して言うことが大切だと思います。そうすれば、色んな人が手を貸してくれるようになると思います。障害のある人は周囲に遠慮したり、萎縮しがちだと思います。でも自分から飛び込んで行かないと、内にこもっていては何も始まらないし、受け入れてももらえません。必要な時には助けを求めて、時には甘えてしまっていいと思います。そうすれば周囲も世の中も、もっと障害者を受け入れる環境が整ってくると思います。

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